避妊手術(女の子のわんちゃん)
「避妊手術ってなんなの?」
わんちゃんが発情・妊娠をしないように、子宮と卵巣をとる手術です。
「自然のままが一番いいと思うけど・・・」
わんちゃんをお家で飼い、リードをつけてお散歩に行く生活は、自然のままじゃありません。
自由に恋愛をし、1年に2回子犬を産むのが自然です。
「ぜひ子犬を産ませてあげたい」
その気持ちはよくわかります。家の子の子育て・・・あこがれますよね。
でも・・・・・残念ながら「犬は安産」なんていうのは神話なんです。
特に小型犬の出産はつらいものです。
そして、人気のある犬種のわんちゃんほど、生まれてくる子犬にトラブルが多くなります。
お母さんになったわんちゃんが、子育てをしない場合もあります。
わんちゃんの出産には、飼い主様の精神的・時間的・経済的な覚悟が必要だと思います。
「避妊手術を受けるメリットは?」
1 わずらわしい発情がなくなり、妊娠しなくなる-精神的にも安定します
2 子宮・卵巣の病気にかからない-子宮蓄膿症はよくある病気です
3 乳腺腫瘍のリスクが減る-最初の発情前に手術すると、約98%予防できます
4 避妊手術を受けたわんちゃんのほうが、長生きする傾向があります。
「避妊手術のデメリットは?」
1 太ってしまう-女の子に関するエネルギーがいらなくなり、その分身についてしまいます
2 手術・麻酔のトラブル-あってはならない事なので、私たち獣医師は細心の努力をしています
「いつ受けるのがいいの?」
乳腺腫瘍のリスクを減らすためには、最初の発情前がいいので、生後5ヵ月ごろが最適です。
発情を迎えてしまったわんちゃんは、発情後3~4ヵ月がいいと思います。
「避妊手術ってたいへんそう・・・」
当院では、午前中に来ていただき、昼から手術、夕方にはお家に帰れます。
抜糸をするまで、7~10日ほどお家でお薬を飲み、カラーをしてもらいます。
詳しい説明・予約などは、当院にお問い合わせください。