避妊手術(女の子のねこちゃん)

          「避妊手術ってなんなの?」

            ねこちゃんが発情・妊娠しないように、子宮と卵巣をとる手術です。

          
「自然のままが一番いいと思うけど・・・」

            ねこちゃんをお外に出さず、完全室内飼育にするのは自然のままじゃありません。
            自由に恋愛をし、1年に2・3回子猫を産むのが自然です。

            ほとんどの飼い主様は、ねこちゃんの発情に耐え切れないのが現実です。

          
「ねこちゃんの発情はどんな感じ?」

            春先にピークを迎えますが、室内飼育のねこちゃんは年中発情します。
            2・3週間周期で、何度か発情を繰り返し、その後2ヶ月ほど落ち着きます。
            発情中の数日は、近所迷惑になるんじゃないかと思うぐらいの声で鳴き続けます。
            鳴くだけでなく、くねくね・すりすりしたり、あちこちでおしっこをしたりもします。
            ねこちゃんは交尾排卵なので、交尾すると発情はおさまります。
            発情のストレスで痩せてしまったり、脱走してしまうねこちゃんもいます。

          
「発情の時の声 なんとかならないの?」

            叱ってもダメです。ねこちゃんのストレスが大きくなるだけです。
            抱いたり、フード・またたびなどでごまかしても、一時だけのことです。
            対策は、避妊手術をするか、恋のお相手を見つけるかです。

          
「避妊手術を受けるメリットは?」

            1 わずらわしい発情がなくなり、妊娠しなくなる-精神的にも安定します
            2 子宮・卵巣の病気にかからない
            3 乳腺腫瘍のリスクが減る-猫の乳腺腫瘍はほとんどが悪性で、転移しやすいです
            4 避妊手術を受けたねこちゃんのほうが、長生きする傾向があります

          
「避妊手術のデメリットは?」

            1 太ってしまう-女の子に関するエネルギーがいらなくなり、その分身についてしまいます
            2 手術・麻酔のトラブル-あってはならない事なので、私たち獣医師は細心の努力をしています

          
「いつ受けるのがいいの?」

            最初の発情前がいいので、生後5ヵ月ごろが最適です。
            発情中・妊娠中の手術はリスクが高くなります。

          
「避妊手術ってたいへんそう・・・」

            当院では、午前中に来ていただき、昼から手術、夕方にはお家に帰れます。
            抜糸をするまで、10日ほどお家でお薬をのんでもらいます。
            詳しい説明・予約などは、当院にお問い合わせください。