猫下部尿路疾患


           「なんでいきなりこんな話?」

             ねこちゃんに多い病気で、再発しやすい病気だからです。
             そして、おしっこがでなくなると、命にかかわるたいへんなことになるからです。
             砂漠出身で、少ししか水を飲まず、濃いおしっこをするねこちゃんの宿命かも?

           
「猫下部尿路疾患ってなに?」

             下部尿路(膀胱から尿道)の病気の総称です。

             1 特発性膀胱炎
                原因がはっきりしない膀胱炎で、症状は数日で治まっても、何度も再発します。
                ストレスが関係していると考えられています。

             2 尿結晶・尿路結石
                おしっこの中にミネラルの結晶ができ、それが固まって石になってしまいます。
                これが膀胱を刺激し、膀胱炎をおこします。
                また、尿道に結石が詰まってしまい、おしっこか゜出なくなる場合もあります。
                  男の子のねこちゃんに多いです。

             3 細菌性膀胱炎
                濃いおしっこをするねこちゃんは、わんちゃんや人間と比べ、少ないです。
                年をとって、おしっこが薄くなるとかかります。

           
「どんな症状なの?」

              何度もトイレに行くが、少ししか出ていない。

              おしっこの色がいつもと違う。血が混じる。

              トイレ以外でおしっこをしてしまう。

              猫砂・ヘットシーツ・ペニスの先にキラキラした物がついている。

              陰部や下腹部をしつこくなめる。

              トイレで力んだり、つらそうに鳴く・・・
緊急!

              おしっこが一日中まったく出ない・・・
緊急!

             
緊急!マークがついている症状がある場合は、すぐに動物病院に行きましょう。
                主治医と連絡がつかない時は、救急病院に受診しましょう。
                「明日でいいかな」・・・絶対だめです。ねこちゃんの命にかかわります。

             その他の症状の時は、診察時間内に受診しましょう。
                おしっこが取れたら、持ってきてくださるとありがたいです。

           
「お家で出来る予防法は?」

             1 おしっこを我慢させない-こまめにトイレを掃除しましょう。

             2 たっぷりと水を飲ませる-新鮮な水をいろいろな所に置きましょう。

             3 食事・おやつに気をつける-食事療法は再発予防に効果的です。

             4 たっぷり運動ができて、ストレスのない生活をこころがけましょう。

             このお話は、「ねこちゃんの生活」のページで詳しくお話しますね。