フィラリア症の予防(わんちゃん)
「フィラリア症ってなに?」
蚊が媒介し、わんちゃんの心臓や肺動脈に虫が寄生する病気です。
フィラリアの成虫は約30cmにもなります。
たくさん寄生すると血液の流れが悪くなり、色々な症状がでます。
わんちゃんの平均寿命が長くなったのは(1980年は3-4才 今は約14才)、
フィラリア症の予防が普及したおかげでもあります。
「どんな症状なの?」
元気・食欲がなくなる。
咳がでて、呼吸が苦しそうになる。
お腹がふくらんでくる(腹水が溜まる)。
赤いおしっこが出る。
上記のような症状が見られない場合もありますが、血液検査で感染がわかります。
感染を放置していると、最悪の場合はわんちゃんが亡くなってしまいます。
「予防するためにはどうしたらいいの?」
蚊に刺されなければ感染しないのですが、お散歩にあまり行かないわんちゃんでも
全く蚊に刺されないようにするのは困難ですよね。
今は、色々なタイプのフィラリア症の予防薬があります。
あなたのわんちゃんに合ったお薬を選んであげましょう。
フィラリア症の予防薬は、成虫になって心臓に寄生する前の幼虫を駆除するお薬です。
お薬の効果が1ヵ月続くわけではなく、1ヵ月間に感染したフィラリアの幼虫を
まとめて駆除するのです。
そのため毎月1回忘れずに飲ませてあげましょう。
当院の地域では、5月末から11月末までが予防期間になります。
蚊がいなくなってから1ヶ月後の最後のお薬が一番重要です。
「もう蚊なんていないからいいや」と思わず、しっかり最後まで予防しましょう。